はじめてゲームプログラミング 「スライドれんけつ」の基本的な使い方
『つくってわかる はじめてゲームプログラミング』の、「スライドれんけつ」の基本的な設定や使い方についてのメモです。
「スライドれんけつ」は、「モノノードン」同士を、スライド移動ができる状態で繋ぎ合わせる「れんけつパーツ」です。
使い方を覚えておけば、壁や床を動かすなど、ゲーム内の様々なギミックに利用できます。
「スライドれんけつ」の設定画面
「スライドれんけつ」の設定画面は、Xスライド・Yスライド・Zスライドで共通です。
設定「スライドのいどうきじゅん」
「スライドのいどうきじゅん」は、連結した「モノ」の移動方向を設定します。
「X」は横方向、「Y」は縦方向、「Z」は奥行き方向になります。
この設定を変更すると、連結中の「モノ」が移動する方向も変わります。
設定「はんい」
「はんい」では、連結した「モノ」の、移動範囲を設定できます。
例えば、範囲を0〜3に設定すると、連結した「モノ」は、0m〜3mの範囲内で動きます。
範囲の最小値と最大値を同じ値にした場合、連結中の「モノ」は、その位置に固定されます。
「X・Y・Z スライド」の基本的な使い方
「スライドれんけつ」は、上と下、それぞれの連結ポートに「モノノードン」を連結して使用します。
「れんけつ面」に関しては、上のポートに繋いだ「モノ」の方で設定します。
上の連結ポートには複数の「モノ」を繋げますが、下のポートには、一つの「モノ」しか接続できません。
通常、下のポートに連結した「モノ」の位置が、ゲーム内の初期位置として反映されます。
例として、「X スライド」を用いて、二つの「直方体」を連結してみます。
連結面の設定は、「自分:Y- 連結先:Y+」です。
また、下のポートに繋いだ「直方体」は、設定で「ふるまい・動く」をオフにしています。
連結面を「Y-・Y+」にしたので、ゲーム内では、二つの直方体が縦に連なって表示されているはずです。
プログラム画面に戻り、「X スライド」の入力ポートに「定数ノードン」を接続すると、上ポートに繋いだ直方体が、X方向へ移動しています。
移動の単位は「メートル」なので、「1」を入力すれば、連結した「モノ」が「1m」スライドします。
値を入力しない場合、連結中の「モノ」は、スライド方向と範囲の制限内で、移動可能な状態になっています。
ゲーム内でキャラを操作して力を加えれば「モノ」を動かせる他、「Y スライド」では、重力が作用するため落下します。
「左右に動く床」のように、スライド連結した「モノ」を、自動的に動かし続けるには、「カウンター」などを使って、値を変える必要があります。
スライド連結の注意点
「スライドれんけつ」の仕組みとして、値を入力すると、上下のポートに繋いだ両方の「モノ」に力が作用します。
連結した「モノ」の「ふるまい・動く」が、両方ともオンになっていると、それぞれの「モノ」が動いてしまうため、期待した動作にならないかもしれません。
下ポートに連結した「モノ」を起点用に固定するのが、スライド連結の基本的な使い方になります。
[ はじめてゲームプログラミング ]